龍馬歴史館2階の有縁資料館では
企画展「 刀剣イズム 」が開催中です
多数の刀や槍を展示しています
特に、陸奥守吉行が打った刀や槍は必見です
この企画展に関連して、月に一回
「 模造刀体験 」というイベントを行っています
模造刀という、刃がない(切れない)刀を使って、
簡単に刀の構造などをご紹介しています
模造刀と言えども、
拵(こしらえ、柄や鍔などの刀の装備品)は
本物の刀と同じ作りになっていて、
この拵を刀から取り外すなどの体験ができます
この模造刀体験の際に
よくいただく質問があります
「 模造刀 と 本物の刀(日本刀) の違いはどこですか?」
というものです
確かに見た目も重さも
本物の刀に似せて作られているので、
ちょっと見ただけでは
違いが分かりにくいですよね
今回は、作り方という面から
模造刀と本物の刀の違いを
説明したいと思います
まずは模造刀の作り方から
模造刀は、色々な成分を
人工的に混ぜ合わせた金属(合金)を
材料としています
その合金を、
刀の形をした型に流し込んで刀の形にします
(木材などが芯になっている場合もあり、
製造方法は複数あります)
このように、型を使って
金属を成形していくことを
“鋳造(ちゅうぞう)”といいます
一方、本物の刀は
玉鋼(たまはがね)という特別な金属を
材料としています
その玉鋼(たまはがね)を打ち叩いて
刀の形に成形していきます
このように、金属を打ち叩いて(圧縮して)
成形していくことを
”鍛造(たんぞう)”といいます
(『彩画職人部類』部分/国立国会図書館)
”鋳造(ちゅうぞう)”は、
型に流し込むだけなので
さほど手間はかかりませんが、
”鍛造(たんぞう)”、
特に刀を作る際は、
熟練の技術を持つ職人が
作業しなくてはいけないため、
時間と費用が掛かりますが、
一方で、金属を圧縮しながら成形するため、
密度が高い(気泡などが入らない)
頑丈なものを作ることができます
反対に、
”鋳造(ちゅうぞう)”で作ったものは
比較的密度が低く、
強度も低くなってしまいます。
もし仮に、一般的な模造刀を研いで
刃が付けられたとしても、
本物の刀と同じパフォーマンスを
発揮することは難しいでしょう
この強度の差が、
模造刀と本物の刀の違いの1つです
次回の模造刀体験は
8月11日(水)~15日(日)に開催します
今回は、押形(おしがた)という刀の
記録方法が体験できます
是非お越しください!
❏このアクトランドのブログ、
応援よろしくお願いしますね☆
「 応援してもいいよ 」って方、
❏他にもSNSをやっているので、
↓「いいね」やフォローお願いします(^^♪