アクトランドのひみつ【第11回】電話発展史(前編)

電話機

アクトランドのアキオコレクションには、古今東西から集められた古い電話機がたくさん展示されています。その歴史を簡単に振り返ってみましょう。

後編はこちら

ベル電話機 1876(明治9)年

実用的な電話機は、1876年アメリカのアレキサンダー・グラハム・ベルによって発明された。そのわずか1年後、1877(明治10)年には日本へ電話機が渡来している。

国産1号電話機 1878(明治11)年

ベルの電話機を輸入した工部省(総務省やNTTの前身)は通話実験をし、一方、電信局製機所はそれを模造して、明治11年6月に電話機を2台完成させた。これが日本初の国産電話機となった。

ガワーベル電話機 1890(明治23)年

ガワーベル電話機は、イギリスのガワーが1879(明治12)年考案の送話器を、従来から使用されていたベルの受話器に組み合わせたモデル。名称はその成り立ちに由来している。

電話機

デルビル磁石式壁掛電話機 1896(明治29)年

明治29年、ガワーベル電話機に代わって、デルビル送話器を用いたデルビル磁石式電話機が採用された。その後ハンドルが不要な共電式を経て、昭和10年ごろまでの約40年間使用された。

デルビル磁石式甲号卓上電話機 1897(明治30)年

明治30年、初めての卓上電話機としてデルビル磁石式甲号・乙号の2種類が登場。電話の実用化値を向上させるとともに、装飾品としても役立つようデザイン面にも注意が払われている。

2号共電式壁掛電話機 1909(明治42)年

明治36年の京都に続き、明治42年に東京・大阪・名古屋の一部で共電式(受話器を上げると交換手につながる)が採用された。その本格的な普及に向けた初の国産モデルが2号共電式電話機である。